しまむらのパート・M社員を辞めたい！きついときの簡単な辞め方

しまむらグループのM社員（パート社員）は能力のある主婦層を想定し、高い処遇と家庭生活を両立できる時間シフト制を取り入れた独自の制度です。しかし、その独自の働き方や女性が多い職場環境ゆえの悩みから、退職を検討する方は少なくありません。

この記事ではしまむらのM社員（パート社員）を辞めたいと感じる具体的な理由を掘り下げ、しまむらを辞めるべきかどうかの判断基準やトラブルなく安全に退職するための具体的な手順を解説していきます。

しまむらのパート・M社員を辞めたい・きついと感じる理由

女性特有の派閥争いがあるから

しまむらの正社員の女性比率は62.8%ですが、パート社員を含む全体では9割以上が女性社員です。女性が多い職場であるため、人間関係の悩み、特に派閥争いが退職理由として挙げられることが多くあります。

実際に女性が派閥を利かせる職場なので当たりがキツいという口コミや、店長と店長代理の仲が悪く、その派閥の中で働くのがつらいという声が寄せられています。

店舗の責任者同士の仲の悪さが職場全体の雰囲気に悪影響を及ぼし、仕事の話も一切しない関係になってしまうと、その環境で働くこと自体が精神的な負担となってしまいます。このような派閥や対立に巻き込まれることで、業務とは無関係なストレスに晒され、退職を決断する方が後を絶ちません。

孤立感や新人いびりがあるから

一部の店舗では、長年勤務しているお局的な存在が原因で人間関係が厳しくなり、新しく入社したパートやアルバイトが長続きしない実態があります。孤立感や新人いびりが原因で、精神的に支障をきたし、精神科の診断名がついた人もいるという深刻なケースが報告されています。

仕事で分からないことがあっても「マニュアルを見たか？」と言われるだけで、誰も教えてくれないという状況も、新人が孤立し仕事を覚えにくい環境を生み出します。孤立感に耐えられなくなり、やりがいを感じられなくなって退職を決意する人もいます。

このような職場環境では、業務内容が嫌でなくても、毎日職場で生きた心地がしないと感じ、心身を病んでしまうリスクが高くなります。

店長や上層部との関係に不満があるから

店舗の雰囲気は店長によって大きく変わるため、店長ガチャという言葉で表現されるように、店長との相性が働きやすさに直結します。

店長や店長代理の仲が悪いことで職場の雰囲気が最悪になり、退職を決めるケースもありますが、中には店長が「話が通じない」「仕事しない」と感じられるなど、上層部の振る舞いに不満が募ることもあります。

店長を理由に辞める人は実は結構多く、表向きは別の理由を伝えても本当の退職理由が「店長がムカつくから」という場合もあります。上層部との価値観の違いや会社に対する不信感も退職のきっかけなのです。

業務量と体力的な負担があるから

しまむらのパート社員の仕事は、レジ業務、接客、商品の陳列・整理整頓、在庫管理、値札付け、店内清掃など、多岐にわたります。求人に記載されている業務以外にも、毎日の掃除や月に1〜2回の大掃除まで含まれており、一日中掃除をしているような感覚になります。

特に毎日大量の荷物の検品や品出し作業は体力的な負担が非常に大きく立ち仕事が中心となるため、足腰への負担もかかりやすいです。

以前に腰を痛めた経験がある方にとっては、ローファーを履いての立ち仕事が古傷の痛みを引き起こし、今後の悪化を考えると不安になるという切実な問題も生じています。業務量が多すぎて終わりが見えず疲弊してしまうことも退職を考える要因の一つです。

ワークライフバランスの維持が難しいから

しまむらはサービス業のため、基本的に土日祝日や年末年始、お盆なども関係なく出勤します。年間休日が114日（週休2日制＋10日間）とされているものの、シフト制の店舗勤務では休みが不定期になりがちで、予定を決めづらいと感じる声があります。

人手不足の店舗では人がギリギリなので休みにくいという状況が発生し、希望通りの休みが取りづらくなるため、家庭との両立が難しくなります。

パート社員の勤務は、週5日勤務で8時間勤務と短時間勤務を組み合わせたシフトが基本となっており、家庭との両立が難しいほどのフル勤務に近い働き方を求められることもあります。

正社員への道が限定的だから

しまむらでは、パート社員（M社員）の募集はありますが、正社員としての募集は店長のみとなっています。キャリアアップの道としては、M社員の中から有能な人材を店長として登用する制度があり、現在の店長の約7割がこの制度から誕生している実績がありますが、この道は限定的です。

店長昇進を目指すためには、店長代理や店長候補生になることが近道ですが、かなりの模範社員でないと推薦がもらえないという意見があります。正社員登用制度があるにもかかわらず、その道筋が狭いことやキャリアアップに限界を感じることが、将来を見据えた退職のきっかけになります。

収入が安定しない月があるから

しまむらのパート社員は時給制で、月によってシフト時間や店舗の売上、人員状況に変動が生じます。その結果、月によって3万円ほどの給与の差が生じ、収入が不安定になり生活のやりくりに厳しさを感じる声があります。

ただし、しまむらのパート社員（M社員）には、半年間の評価に基づいた年2回の賞与支給や年に1回の定期昇給制度があるため、待遇面で満足している方がいるのも事実です。

しまむらのパート・M社員は辞めるべき？

辞めたほうが良い人

心身の健康がすでに損なわれている人

業務のストレスや人間関係の悪化により、ストレス性蕁麻疹が出たり出勤時に動悸が出たりするなど、すでに身体に不調が出ている場合は、すぐに退職を検討すべきです。

立ち仕事や力仕事の負担により、腰痛などの古傷が悪化する不安がある場合も、長く働き続けることによるリスクを避けるために早めの転職が賢明な判断です。心と体を壊してしまっては、元も子もありません。健康を守ることが、何よりも優先されるべきことです。

人間関係の改善が見込めない店舗にいる人

店長やお局との関係が最悪で、孤立感やいじめが横行している環境にいる場合、その店舗の人間関係が改善される可能性は極めて低いです。

上司や店舗の雰囲気が原因で退職を決意する場合、他責的な理由であっても「一身上の都合」や「家庭の事情」として退職理由を伝えることで、波風を立てずに辞められます。環境を変えられないなら、自分がその場から離れるのが最善の解決策です。

家庭の事情で両立が限界な人

しまむらのパート勤務は週5日勤務を基本として土日祝日の勤務も多いため、育児や介護、配偶者の転勤などの家庭の事情との両立が難しくなることがあります。

時短勤務や休みの希望が人手不足で通りにくい状況で家庭生活に支障が出ているなら、配偶者の転勤や家庭の事情を理由に退職を申し出ることで、比較的スムーズに受け入れてもらいやすくなります。

キャリアアップの必要性を感じない人

もしあなたが将来的に店長（正社員）を目指す意欲がなく、現在の不安定な収入や体力的な負担に不満を感じているなら、現職に留まるメリットは少ないです。

正社員登用制度はありますが、その道は限定的であり、より安定した収入や体力的な負担が少ない他業種（事務職など）への転職を考える方が、将来的な目標達成の近道となるでしょう。

辞めないほうが良い人

福利厚生や待遇に満足している人

しまむらのパート社員（M社員）は、年2回の賞与や年に1回の定期昇給制度、さらに勤続5年以上で退職金が支給される制度があります。

また、社員とその家族が10%割引で購入できる社員買物優待制度も魅力的です。もし、給与面や福利厚生に一定の満足感があり生活の安定を重視しているなら、これらの待遇を手放すのはもったいないです。

ルーティンワークにやりがいを感じる人

しまむらの仕事は毎日大量の荷物の検品や品出し、レジ業務など、基本的にルーティンワークが多いのが特徴です。やることが決まっており、コツコツと地道に作業をこなすことに集中できる人にとっては、働きやすさや楽しさを感じられる職場です。

マニュアルも整備されているため、決められた手順で業務を進めたいタイプの方には適した環境と言えます。

将来的に店長など正社員を目指したい人

しまむらグループは、M社員から店長への登用制度が確立されており、約7割の店長がパート出身です。学歴などに関係なくキャリアアップが可能で、店長昇進までの平均年数は6年という実績があります。

もし、あなたがキャリアアップや正社員のポジションを目指しており、その意欲が強いのであれば正社員登用制度は活用するべきです。

職場の人間関係が良好な人

全ての店舗で人間関係が悪いわけではなく、店舗によっては社員同士の仲が良く、互いに協力し合える温かい雰囲気があるという声もあります。

女性が多い職場であるにもかかわらず、居心地が良いと感じている方がいるのは事実です。人間関係が良好であれば、仕事のフォロー体制も整いやすくストレスが軽減されるため、長く働き続ける理由となります。

しまむらのパート・M社員を辞めたいけど言い出せない場合

しまむらを退職したい意思があっても、上司に直接伝えることが精神的に負担となる場合があります。「店長が怖くて言い出せない」「人手不足を理由に強く引き止められそう」といった不安から、退職を切り出せない状況にある方は少なくありません。

このような場合、退職代行サービスの利用が有効な解決策となります。退職代行サービスは、あなたの代わりに会社に退職の意思を伝え、退職に必要な連絡や手続きを代行してくれるサービスです。

利用する最大のメリットは、上司や同僚と一切顔を合わせることなく退職できる点です。精神的な限界を感じている方やハラスメントを受けている方にとっては、会社との直接的なやり取りを全て回避できるため、心理的なハードルが大幅に下がります。

早ければ依頼したその日から出社が不要になる即日退職も可能です。まずはLINEの無料相談などを活用し、専門家の力を借りて安全に今の職場から離れる準備を進めてみてください。

しまむらのパート・M社員を辞めたいときの辞め方

退職の意思を明確に伝える

退職の意思を伝える際は、まず直属の上司（店長など）に口頭で直接伝えるのがマナーです。伝えるタイミングは、就業規則に定められた期間（一般的には1ヶ月前が多い）を目安とし、遅くとも退職希望日の2週間前までには伝えましょう。

口頭で伝えた後、退職届として書面で提出することで退職の意思を明確に会社に通告し、証拠を残すことができます。

退職届は、原則として会社側の承諾を必要としない一方的な解約の意思を通告する文書です。上司が退職届の受け取りを拒否する場合は内容証明郵便を利用して送付するなど、証拠が残る方法を取りましょう。

円満退職のための準備をする

円満退職を目指す上で最も重要となるのが、業務の引き継ぎです。まずは自分が担当している業務を細かくリストアップし、後任者（またはチームメンバー）が困らないよう、業務の手順書やマニュアルを作成しましょう。

引き継ぎ資料は、日常的な業務の手順や使用しているツール、重要な取引先・顧客の連絡先リストなどを含めます。引き継ぎは単に資料を渡すだけでなく、口頭での説明や後任者が実際に業務を行う実践的な引き継ぎの時間も確保することが効果的です。

しまむらではレジや品出し、バックヤードなど部門が多岐にわたるため、それぞれの業務について簡潔にまとめた引き継ぎメモを作成すると、効率的に進められます。

制服や備品などの貸与物を返却する

退職日までに、会社から貸与されていた物品をすべて返却する準備を整えましょう。返却が必要なものとしては、制服、名札、鍵、ICカード、業務用端末などが挙げられます。

これらの貸与物を返却する際は、後のトラブルを防ぐために受領記録が残る方法で返却することが必須です。直接手渡しする際は、会社側に受領書にサインをもらうか、または追跡可能な郵送（書留など）で返却し、その控えを保管しましょう。

離職票や源泉徴収票を受け取る

退職後には、次のステップに必要な公的な書類を会社から受け取る必要があります。会社は、労働者の請求があった場合、退職日から1ヶ月以内に源泉徴収票を交付する義務があり、源泉徴収票は退職後の確定申告や次の転職先での年末調整に使用されます。

また、失業手当（雇用保険の基本手当）を受給するためには、離職票が必要です。会社は、雇用保険の資格喪失手続きを行った後、速やかに離職票を従業員に交付しなければなりません。

これらの証明書の受取方法（郵送か手渡しかなど）について退職前から会社に確認し、書面などで記録を残しておくと安心です。

まとめ

しまむらのパート・M社員としてのお仕事は、安定した大手企業ならではの充実した福利厚生や昇給制度、店長登用制度など、魅力的な側面も多く持ち合わせています。

しかしその反面、女性中心の職場環境による人間関係の複雑さやワークライフバランスの維持の難しさなどから、辞めたいと悩む方が多いのも現実です。もしあなたが上司への直接の連絡を避けたい、強く引き止められるのが怖いという状況にあるならば、退職代行サービスの利用をおすすめします。

中でも労働組合や弁護士が運営する代行サービスを選べば、会社と一切連絡を取ることなく法的な交渉力をもって有給消化や未払い賃金の調整も進められ、即日退職を実現することが可能です。

退職は今の状況を断ち切り、より自分らしく心穏やかに働ける場所を見つけるための再スタートです。一人で抱え込まずプロのサポートも活用しながら、安全に、そして前向きに次のステップへと進んでください。