ロイヤルホストのバイトを辞めたい！きついときの簡単な辞め方

丁寧な接客や高品質な料理が魅力のロイヤルホストだからこそ、その裏側にある厳しさやプレッシャーに「辞めたい」「きつい」と感じてしまう方は少なくありません。指導の厳しさや人間関係、予想以上の仕事量に悩んでいる方は多いです。

この記事では、ロイヤルホストのバイトを辞めたい・きついと感じる人が退職を考えるきっかけとなる理由や辞めるべきかの判断基準、なかなか辞めることを言い出せないときの簡単な退職方法などを詳しく解説していきます。

ロイヤルホストのバイトを辞めたい・きついと感じる理由

指導が厳しく質の高さを求められるから

ロイヤルホストは、一般的なファミリーレストランよりも価格帯がやや高く、高級路線に位置づけられています。そのため、アルバイトに対しても提供するサービスの水準が非常に高く求められる傾向があります。

ホールスタッフであれば、お冷を出すといった基本的なことから、お辞儀の仕方、料理の配膳方法、さらには歩く速度や言葉遣いまで細かく指導されます。研修期間は2週間から1ヶ月程度設けられていますが、覚えるのが大変です。

お客様の質が高いお店で働けるというメリットがある一方で、この厳しい指導や細かなルールが、初心者や慣れない方にとって大きなプレッシャーやストレスとなる原因の一つとなっています。

仕事内容が多く覚えることが多いから

ロイヤルホストのアルバイトは、ホールもキッチンも、覚えるべき業務内容が非常に多いと感じるスタッフが多いです。ホールの場合は、接客マナーや言葉遣いに加えて、食器の種類や収納場所を把握するのに時間がかかります。

キッチンではメニュー数が多く、調理方法だけでなく盛り付けにも細かいルールが設定されています。研修はしっかり行われますが、一通りの仕事を覚えるまでには2〜3ヶ月程度かかるという体験談もあります。

忙しい時間帯には、多くの作業を同時にこなし、調理と盛り付けを正確に、かつ迅速に行う必要があるため、仕事に慣れるまでは大きな負担となりやすいです。

時給が仕事内容に見合わないと感じるから

ロイヤルホストの時給は、一般的な飲食店と比較して特別に高いわけではないという意見もあります。しかし、求められる接客や調理のレベルが非常に高く、仕事量も多いため、時給がその対価に見合っていないと感じるスタッフも一定数います。

一方で、高校生でも時給が安くなることがないという点はメリットとして挙げられています。しかし、「高級路線であるにもかかわらず、割に合わない」と感じてしまうと、モチベーションの低下につながり、退職を考えるきっかけとなるのです。

店長や上司との人間関係に悩むから

職場の人間関係は、アルバイトを辞める大きな理由の一つです。ロイヤルホストでは、店舗によって雰囲気に差がありますが、店長や料理長（チーフ）が厳しく、プレッシャーを感じるという口コミも多く見られます。

指導担当者から無言で威圧的な態度を取られたり、仕事が遅いことに対して「遅いんだけど」と直接的に言われたりするケースもあります。中には、店長から暴言やモラハラ・パワハラ発言を受け、人格を否定されるような言葉に耐えられず辞めたという深刻な体験談もあります。

スタッフの質が高い店舗では助け合う雰囲気があるという声もありますが、上司の当たり外れが大きいことも、人間関係の悩みにつながります。

人手不足でシフトが強制されるから

飲食店ではよくある問題ですが、ロイヤルホストでも店舗によっては人手不足が深刻な状況にある場合があります。人手が足りない店舗では、年末年始やゴールデンウィークといった繁忙期に休み希望を出すと怒られたり、8時間勤務を連続で強制されるなど、シフトを強く入れられてしまうことがあります。

学業や家庭の事情を考慮して提出したシフト希望も、店舗側の都合で勝手に変更されてしまい、学校の授業と時間が被るなどして不信感を抱き退職に至ったケースも報告されています。

人手不足の管理や調整は本来、雇用側の責任ですが、現場のスタッフに過度な負担がかかることで、退職を考える理由となっています。

洗い物が多く体力的にきついと感じるから

キッチン業務では、皿洗いが最初の業務となることが多いです。ロイヤルホストはメニューが豊富で客数も多いため、特に土日などのピーク時には洗い物が次から次へと発生し、やってもやってもキリがない状態になりやすいです。

洗い場担当者は、ホールやキッチンの両方から「〇〇が足りない！早く！」と急かされることがあり、大きなプレッシャーを感じます。また、食器洗浄機を使っても、客が使った皿が浸けられた汚い水に手を突っ込む必要があるなど、衛生面や作業の不快さから精神的な負担になることもあります。

立ち仕事で足腰に負担がかかるから

ロイヤルホストの仕事は、ホールもキッチンも基本的に立ち仕事です。ホールスタッフは、お皿やグラスを運ぶ作業があるほか、忙しい店舗では1日7時間勤務で軽く3万歩を超えるほど動き回ることもあります。

このため、「力仕事でつらいという声はほとんどないものの、立ち仕事のほうがつらい」と感じるスタッフもいます。キッチンも同様に立ち仕事で体力が必要とされ、特に調理場は気温が上がりやすく、夏場は汗をかきながらテキパキと作業しなければならないため、足腰に負担がかかりやすい環境です。

ロイヤルホストのバイトは辞めるべき？

辞めたほうが良い人

精神的なストレスが限界の人

ロイヤルホストのバイトで厳しい指導や人間関係の悪化により、精神的なストレスが限界に達していると感じる場合は、すぐに辞めるべきです。

バイトに行くのが憂鬱で、帰宅後に泣いてしまう、胃痛がひどい、など心身に不調をきたしている場合、あなたの健康を最優先に考えましょう。無理をして働き続けると、体調を崩してしまったり、より深刻な精神的負担を負うリスクがあります。

学業や自身の体調を優先したい人

学生の本分は学業であり、学業に専念したいという理由は、退職理由として受け入れられやすいものです。試験期間中の休みが取りにくい、大学での実習や課題が増えて両立が難しいなど、学業を優先したい場合は、その意思を正直に伝えるべきです。

また、体調不良が長く続く場合や、医師から安静にするよう診断されている場合も、自身の体調を第一に考えて退職を選択しましょう。

厳しい指導やマナーが苦手な人

ロイヤルホストは高級路線であるため、接客や調理において細かなルールや高い品質が求められ、それに伴い指導も厳しくなりがちです。

もしあなたが、細かい規定を守ることが苦手であったり、厳しく指導される環境に強い抵抗を感じる場合は、他のアルバイトを探すことをお勧めします。自分の性格や適性に合わない場所で無理を続ける必要はありません。

辞めないほうが良い人

質の高い接客スキルを身につけたい人

ロイヤルホストで働くことで身につく接客マナーや言葉遣いは、非常に質が高く、どこでも通用する技術として将来的に役立つでしょう。

指導体制がしっかりしているため、未経験からでも丁寧な接客スキルを習得できます。また、ロイヤルホストは客層が落ち着いている傾向にあるため、質の高い接客を経験したい方には最適な環境です。

料理や調理の知識を習得したい人

キッチンスタッフとして働くことで、本格的な洋食メニューの調理や盛り付けなど、食品に関する幅広い知識と技術を学ぶことができます。将来的に調理の道に進みたいと考えている学生にはおすすめです。

簡単な仕込み作業から始まり、慣れてくるとグリル料理やオムレツなど本格的な調理を任せられるようになり、自宅での料理にもその経験を活かせるようになります。

まかないや割引制度に魅力を感じる人

ロイヤルホストには充実した福利厚生があります。従業員はお店のメニューを60%オフの割引価格で食べることができます（まかない代わり）。メニューには1,000円以上のものもあるため、食費の節約になり、一人暮らしの学生などには大きなメリットです。

さらに、毎月の給与明細には20%オフの割引券が付き、これは家族や友人も利用できるため、お得に食事を楽しみたい方にとっては魅力的です。

ロイヤルホストのバイトを辞めたいけど言い出せない場合

ロイヤルホストでのアルバイトを辞めたいと思っていても、店長や上司との人間関係が原因で切り出しにくかったり、「人手不足だから」と強く引き止められるかもしれないという不安から、なかなか言い出せない方は多くいます。

もし、退職の意思を伝えることに強い心理的負担を感じているなら、退職代行サービスの利用をおすすめします。退職代行サービスは、あなたの代わりに会社へ退職の意思を伝え、退職に必要な手続きをすべて代行してくれるサービスです。

これにより、あなたは職場の人と一切顔を合わせることなく、即日または最短でアルバイトを辞められます。料金や対応範囲は利用するサービスによって異なりますが、アルバイトの場合は1万円〜3万円程度で利用できるサービスがほとんどです。

有給休暇の交渉や未払い賃金の請求も視野に入れている場合は、労働組合または弁護士が運営するサービスを選ぶと安心です。LINEで無料相談を受け付けているサービスが多いので、まずは気軽に相談してみると良いでしょう。

ロイヤルホストのバイトを辞めたいときの退職手順

タイミングを見て退職の意思を伝える

アルバイトを辞める意思は、まず直属の上司である店長などに直接対面で伝えるのが基本的なマナーです。話す機会を設ける際は事前に声をかけ、二人きりで話せる落ち着いたタイミングを選びましょう。

退職を希望するタイミングは、退職希望日の1ヶ月以上前に伝えるのが理想的。これは、シフト調整や後任者の手配、引き継ぎ期間などを考慮するためです。

ただし、法律上は雇用期間の定めがない場合、退職希望日の2週間前までに意思を伝えれば退職の権利が認められています。就業規則に退職の申し出期限が定められていることが多いので、事前に確認しておくと安心です。

有給休暇の残日数を確認し消化する

アルバイトやパートでも、所定の勤務をこなしていれば、正社員と同様に有給休暇が付与されることが労働基準法で保障されています。採用から6ヶ月間継続して勤務し、全労働日の8割以上出勤していれば、最初に10日間の有給休暇が付与されます。

退職時に残っている有給休暇は、労働者の権利として消化することが可能です。退職の意思を伝える際に、残日数を店長や人事担当者に確認し、消化したい期間を早めに相談してシフト調整を依頼しましょう。

退職を申し出た場合、原則として会社側は時季変更権（日程の変更を求める権利）を行使できないため、有給休暇を確実に取得できます。

退職届や必要書類を提出する

退職の意思を口頭で伝えるだけでなく、「言った」「言わない」のトラブルを避けるためにも、退職届や退職願を提出することが望ましいです。一般的には、退職の承諾を得るために「退職願」を提出し、退職が認められた後に「退職届」を提出する流れが円満とされています。

退職届が必要かどうかは職場によって異なるため、店長に確認しましょう。また、退職手続きの確認時に、最終勤務日、引継ぎ、最後の給与の受け取り方法、そして制服や貸与品の返却方法についてもしっかり確認することが大切です。

ロイヤルホストのバイトを辞める際の注意点

ネガティブな退職理由の伝え方

ロイヤルホストのアルバイトを辞める理由が、店長や上司との人間関係や仕事内容への不満といったネガティブなものである場合、本音をそのまま伝えるのは避けるべきです。不満を伝えてしまうと、相手の印象を悪くしたり、トラブルに発展したりする可能性があるためです。

代わりに、以下のような前向きで引き止めにくい理由に言い換えて伝えましょう。

• 学業に専念したい（学生の場合）
• 体調不良（心身の健康を優先したい）
• 家庭の事情で勤務継続が困難になった
• 他の仕事に挑戦したい（ポジティブなキャリアの転換）

体調不良が続く場合は、医師の診断書を準備しておくと、より説得力が増します。誠実な態度で相手の立場に配慮しながら伝えることが、円満退職の鍵です。

制服や貸与品の返却方法

ロイヤルホストから貸与された制服やロッカーの鍵などの物品は、会社の所有物です。退職時には必ず返却しなければならず、放置するとトラブルの原因になる可能性があります。

制服を返却する際は、きれいに洗濯（クリーニング）をして返すのが一般的なマナーです。ロイヤルホストでは、制服の洗濯をクリーニング業者が行う店舗もあるようですが、最終的な返却方法（クリーニングの要否、手渡しか郵送か）については、事前に店長や上司に確認しましょう。

返却のタイミングは、退職後なるべく早くが基本です。もし紛失してしまった場合は、放置せずに速やかにその理由と状況を伝えることが大切です。

人手不足による引き止めへの対処法

退職の意思を伝えた際、「人手不足だから」「あなたがいないと困る」といった理由で引き止めに遭うことがあります。特にロイヤルホストでは、繁忙期や季節ごとのフェアを理由に強く引き止められるケースも考えられます。

しかし、人手の管理や補充は雇用側の責任であり、あなたが無理をして働き続ける必要はありません。引き止めに遭っても、一度決めた退職の意思を曖昧にせず、「退職の意思は変わりません」と明確に伝えましょう。

もし待遇改善（時給アップやシフトの融通など）を提案されたとしても、退職を決めた根本的な理由（人間関係や心身の負担など）が解消されない限り、働き続けるのは難しいと判断し、自分の決断を尊重してください。

話し合いが難しい場合は、エリアマネージャーなど上司の上司に相談したり、退職代行サービスの利用を検討することも有効な対処法です。

まとめ

ロイヤルホストでのアルバイトは、質の高い接客マナーや調理スキルを学べる貴重な経験となる一方で、厳しい指導や高いレベルを求められることから、「きつい」「辞めたい」と感じてしまう方が多いのも事実です。

もし、人間関係やシフト強制、心身の不調などにより、働くことが精神的な限界に達しているならば、無理せずに自分の健康を最優先に考えてください。

また、店長や上司への切り出しがどうしても難しい、または引き止められて辞められないという状況であれば、職場の関係者と一切顔を合わせることなく、ストレスフリーで退職できる退職代行サービスの利用が最も確実で迅速な解決策です。