マックのバイトを辞めたい！きついときの簡単な辞め方

マクドナルドのアルバイトは、その知名度や人気の高さから多くの人が経験しますが、同時にそのスピード感や人間関係から辞めたい人が続出する厳しい一面を持つ仕事でもあります。

この記事では、マクドナルドのバイトを辞めたいという具体的な理由や辞めたいことをどうしても言い出せない場合の解決策まで徹底的に解説していきます。

マックのバイトを辞めたい・きついと感じる理由

業務のスピードやマルチタスクだから

マクドナルドの業務は、常に高いスピードと正確さが求められます。混雑時にはハンバーガーの調理手順が多く種類も多いため、覚えるだけでも大変な上、先輩たちの作るスピードは「異常に速い」と感じるほどです。

カウンター業務一つをとっても、注文を聞きながらドリンクの準備や付属品の用意を並行して行う、高度なマルチタスク能力が求められます。ドライブスルーとカウンター両方の対応を一人でこなす状況も発生するため、一点集中型の人やマルチタスクが苦手な人にとっては、大きなストレスとなります。

手を止めている暇がないほど常に動いている空間なので、マイペースに働きたい人には「地獄のような空間」と感じられるかもしれません。

社員や上司からの叱責がひどいから

職場の独特の緊張感は、社員や上司（マネージャー）からの叱責によるプレッシャーも原因の一つです。マックバイトの経験者によると、社員の中には思い通りにならないとゴミ箱を蹴とばしたり、怒号が休憩ルーム中に響き渡るような怖い人もいて、毎日びくびくしながら働いていたというリアルな声があります。

仕事の進め方やスピード、作り間違いなどについて注意を受けることが多く、時には「仕事を舐めてる」といった厳しい言葉をかけられることもあります。

また、挨拶が適当であったり声が小さいといった、仕事に対する姿勢に関しても厳しい指導が入ることも。これは、チームワークを重視するマクドナルドのような環境では、挨拶が適当な人間がいると場の空気が悪くなると考えられているためです。

客層が悪く理不尽な対応に疲れるから

マクドナルドがリーズナブルな価格帯であることから、来店するお客様の層が非常に幅広く、中には態度の横暴なお客さまもいるのが現状です。お客様の質が悪すぎるため、これが退職を考える原因の一つになります。

例えば、何を言っているか理解できない方の来店が多かったり、「こっちのほうが10g多い！」といった理不尽なクレームをつけられたり、さらには100円のコーヒーだけで長時間居座ったり、ソファで寝転んだりする「マックを宿にする」客への対応にストレスを感じるクルーもいます。

接客自体が好きでも、このような理不尽な対応や罵倒に疲弊し、精神的に不安定になって辞めてしまうケースも少なくありません。

シフトの調整が難しく休みづらいから

マクドナルドは「シフトがとにかく柔軟」で、週1回2時間からOKという店舗もある一方で、実際には人手不足が深刻な店舗が多く、休みを取りづらいという問題も発生しています。

辞めていく人が多いため、常に人不足の状況でシフトの希望を出す際に「遊び？」「学校？」としつこく聞かれることもあります。社員さんから「この日、頑張れないの？」と出勤を促され、断れずに予定を動かした経験を持つアルバイトも多いです。

さらに、急に休むことになった場合でも、代わりのクルーを絶対に自分で見つけてこなければならないというルールがある店舗もあり、高熱が出ていても代わりを探す「苦行」を強いられることがあります。

時給が低く見合わないと感じるから

マクドナルドのアルバイトの時給は、エリアの最低賃金に近い金額で募集されていることが多いという意見があります。重労働で環境が厳しいにもかかわらず給料に見合ってないと感じるため、辞めたい原因になります。

昇給制度はありますが、グレードが上がっても「雀の涙」程度だったという話もあります。また、マックで働いていても商品が無料で提供されるわけではなく、定価から約30%オフの食事補助を利用するため、「正直クーポンのほうが安い」と感じることも少なくありません。

新作を食べることを推奨されるなどして、お昼ご飯代や交通費で給料が減り、「何の意味もない」と感じる日もあるのです。

業務内容や覚えることが多すぎるから

マクドナルドのアルバイトは、キッチン業務でもカウンター業務でも、覚えることがとにかく多くて大変です。特にキッチンでは、ハンバーガーの調理工程が多く、バーガーの種類や具材の載せ方、焼く/蒸すの区別、破棄するまでの時間など、明確なルールを厳密に覚える必要があります。

また、カウンター（レジ）業務と裏方（キッチン）業務の両方を最終的には覚える必要があり、新人クルーは、説明書を渡されても、実際厨房に立つと全然覚えられてないことに気づき、動きが止まってしまうことがあります。

衛生面のマニュアルも非常に徹底しており、手洗いや爪の長さの規定など、覚えるべきルールが多岐にわたるため、それが負担に感じるクルーも多いのです。

マックのバイトは辞めるべき？

辞めたほうが良い人

人間関係のストレスがある人

店長や社員、同僚との人間関係で深刻なストレスを抱えている人は、辞めたほうが良いでしょう。特に、店内の働きやすさは店長や社員の資質に大きく左右される部分があり、社員からゴミ箱を蹴とばされたり、怒号が響き渡る環境にいる場合、精神的な負担は計り知れません。

人間関係のストレスが深刻で出勤前に動悸や頭痛、腹痛が続くなど、心身に不調が出ているなら、環境を見直す合図です。

叱責やミスに強く落ち込む人

社員やお客さんから理不尽な理由で怒られることが非常に多い環境なので、怒られることに慣れていない人や、ミスや叱責のたびに強く落ち込んでしまう人は、マックバイトを続けるのは難しいかもしれません。

失敗や怒られることがきっかけで「自分はダメな人間だ」と自己否定に陥ってしまうと、メンタルが持たない可能性が高いです。もし、店長の言葉に過敏に反応して眠れない、ミスが増えて自分を責めがちになっているといった兆候があれば、退職を前提に動き出すべきです。

辞めないほうが良い人

体力や精神力に自信がある人

マクドナルドのバイトは、マルチタスクやスピードが求められる重労働であるため、体力や精神力に自信がある人には向いていませんが、しんどい部活を乗り越えてきた経験があるなど、タフさに自信がある人にはおすすめです。

社員やお客さんの両方と関わる中で、関わる人全員が「強烈」という環境下でやっていけるタフさが求められるため、それを乗り越えられれば、どこでも通用するメンタルが養われるでしょう。

スキルアップを目指したい人

マクドナルドで働くことで、複数のことを同時に行えるマルチタスク能力や、常に効率化を考える能力、そしてお客様への臨機応変な対応力といったスキルが確実に培われます。

忙しい環境の中で、何をすべきかを考えて行動する力が身につき、視野が広がったと感じる経験者もいます。苦手だったマルチタスクを克服できたこと自体が、その後のキャリアにおいて良かったと感じている人もいます。

また、マクドナルドは独自の教育機関「ハンバーガー大学」でのプログラム受講など、充実したステップアップシステムがあり、成長意欲のある人にとっては目標を持って働きやすい環境です。就職活動で話すエピソードが欲しい大学生など、自己成長を目的とする人にもおすすめです。

マックのバイトを辞めたいけど言い出せない場合

「辞めたい」という意思が固まっても、店長や社員が怖くて直接言えない、人手不足で引き止められてしまう、あるいは人間関係が悪化するのが嫌で言い出せないという状況はよくあります。

特にマクドナルドは人手不足が常態化している店舗が多く、辞めたいと伝えると優しく引き止められたり、昇給やシフトの優遇を提案されたり、「あなたがいないとチームに迷惑がかかる」と情に訴えかけられることもあります。

もし、ストレスで心身ともに限界を迎えているにもかかわらず、自力で抜け出せないと感じているなら、退職代行サービスの利用を検討すべきです。退職代行サービスとは、あなたに代わって退職の意思を伝達するサービスで、バイト先の人に直接会うことなく退職手続きを進めることが可能です。

アルバイトでも退職代行は安価な費用（1万円〜3万円程度）で利用でき、退職代行業者の中には、即日対応が可能で、最短10分で会社への連絡を完了させられるところもあります。さらに、労働組合や弁護士が運営する代行サービスを選べば、有給休暇の取得や退職日の交渉なども法的に問題なく対応してもらえます。

マックのバイトを辞めたいときの退職手順

退職の意思を伝える相手を決める

アルバイトを辞める際に、誰に伝えるべきか迷うかもしれませんが、退職の意思を伝えるべき主な相手は、店長またはマネージャー（MGR）です。最終的に雇用について決める権限がある人に伝えることが重要です。

マクドナルドの店舗では、シフト作成をマネージャークラスのスタッフが担当していることが多いため、まずシフト担当者（マネージャー）に辞める意思と希望時期を相談するのが最初のステップとなります。

その後、店長に正式な退職の意思を直接面談で伝えるのが、最も望ましい手順です。もしマネージャーに伝えたとしても、最終的には店長が把握する必要があるため、店長にも報告しましょう。

先輩バイトに相談するのは、職場の雰囲気を知る上で参考になることもありますが、正式な伝達は必ず権限のある人に行うようにしてください。

退職希望日を早めに伝える

退職の意思は、できるだけ早く伝えることがマナーです。法律上（無期雇用の場合）は2週間前までに退職の意思を伝えれば問題ありませんが、業務の引き継ぎや新しいスタッフの募集、シフト調整に時間がかかるため、最低でも1カ月前には伝えることが理想的とされています。

マクドナルドのようなシフト制の職場では、シフト確定前に伝えることが、職場への配慮となります。もし就業規則に「退職の1ヶ月前までに伝える」といったルールが定められている場合は、民法よりもそちらが優先されるため、規則を確認することが大切です。

貸与品の返却と書類の確認をする

退職日が決まったら、最後に貸与品の返却と必要書類の確認を行います。退職時に返却が必要なものとしては、ユニフォーム（制服）、名札、ロッカーの鍵などがあります。これらは、退職代行を利用する前や、最終出勤日までに整理しておくことが推奨されています。返却は通例、郵送（自己負担）で行うことが多いです。

また、退職時に必要な書類として、源泉徴収票の受け取りを確認しましょう。源泉徴収票は、退職後1カ月以内が発行期限とされていますが、依頼しないと発行されないこともあるため、必ず店長に連絡して郵送してもらうよう手配しましょう。

マックのバイトを辞める際の注意点

無断欠勤やバックレ

「もう行きたくない」という気持ちから、無断欠勤（バックレ）をすることは絶対にやめましょう。アルバイトでも雇用主との雇用契約であり、バックレは「契約違反」となる恐れがあり、損害賠償で訴えられるリスクが生じます。

会社がバックレによる損害額（人手不足による業務の混乱など）を証明できれば、損害賠償請求を行うことも法的には可能です。また、退職の意思表示後、引き継ぎを放棄して会社に損害を与えた場合は、損害賠償請求される可能性があるため注意が必要です。

無断欠勤が続いている状況でも、退職代行を通じて正式に退職手続きを進めることは可能です。自分の信用を守り、不要な法的リスクを回避するためにも、必ず退職の意思を伝え、適切な手続きを踏むことが重要です。

円満退職のための伝え方

円満に退職するためには、誠意ある伝え方が不可欠です。まず、退職の意思は可能な限り対面で店長など権限がある人に伝えるのが基本です。対面が難しい場合は、電話で伝えても問題ありませんが、その場合も丁寧に対応しましょう。

口頭だけで済ませるのはトラブルの元になりかねないので、退職届（退職願）を提出するなど、文書でも正式な意思を伝えることが大切です。

辞める理由は「めんどくさくなって」「職場に馴染めない」といった正直すぎる理由は避けましょう。「学業が忙しくなった」「体調が優れない」「家庭の事情」など、中立的で第三者にも理解されやすい理由を用意しておくべきです。

伝える際は感情的にならず、「短い期間での退職となってしまい、申し訳ございません」という謝罪と、「在職中は大変お世話になりました」という感謝の気持ちを必ず添えましょう。

退職を伝えた後も、給料は支払われているため、最後まで責任を持って働き、後任者への引き継ぎに協力する姿勢を見せることが、円満退社への一番の近道です。

まとめ

マクドナルドでのアルバイトは、そのスピード感やマルチタスク、時には理不尽な顧客対応や厳しい人間関係によって、心身ともにきついと感じる人が多いのは事実です。しかし、辞めたいと感じるのは、決して甘えでも無責任でもありません。心と身体の健康を最優先し、新しいステップへ進むことは、労働者として認められた正当な権利です。

もしあなたが、上司からの叱責に強く落ち込んでしまう人、あるいは人間関係のストレスが深刻な状態にある人で、すでに限界を迎えているのであれば、すぐにでも辞めるべきです。逆に、この経験を「マルチタスクや効率化のスキルを磨く場」として捉え、体力と精神力に自信がある人であれば、継続することで大きな成長が得られるでしょう。

もし、退職の意思を店長やマネージャーに直接伝えるのが怖かったり、人手不足を理由に強く引き止められたりして、自力での退職が難しいと感じているなら、退職代行サービスの利用を検討してください。退職代行を利用すれば、最短即日で職場の人と一切顔を合わせることなく、退職手続きを完了させることが可能です。

アルバイトであっても、退職代行は1万円台から利用でき、あなたの代わりに退職の意思を伝え、必要な書類の手配などもサポートしてくれます。退職代行サービスを利用することで、心身の負担を最小限に抑え、ストレスなくスムーズに次の人生の準備を始めることができます。